コントロールタワー

デジタルツイン(※1)技術で物流DXを支援するDatumix株式会社(本社:東京都豊島区、代表取締役:鈴木 智之)は、サプライチェーンの困難な需給調整に革新をもたらす「サプライチェーン・コントロールタワー」の販売を2024年3月21日(木)に開始いたします。当社の販売するコントロールタワーは、変動する市場需要に迅速かつ正確に対応する供給調整を自動化することで、企業の収益最大化を実現します。

 

※1:デジタルツイン
現実空間の事象をデータ化し、仮想空間に現実空間の「双子」を構築して、現実的には再現の難しい危険性の高い事象、災害、高価な機器の導入後の効果検証などを仮想空間上で検証する技術

サプライチェーン・コントロールタワー:https://datumix.co.jp/controltower/

 

  • 販売代理の背景

世界中に販売先、製造拠点、物流網を持つ企業にとって、サプライチェーンの全体最適化は、複雑かつ重要な課題となっています。大量生産と計画的な販売が可能だった時代とは異なり、今日の市場は消費者の嗜好の多様化やSNSの影響による突発的な需要変動、気候変動での自然災害や地政学的リスクなどの不確実性により、多品種少量生産への移行や、在庫管理や環境課題への対応が強調されるようになっています。

当社販売のコントロールタワーはこうした背景の中でサプライチェーンの難しい需給調整に対し、高精度な需要予測と供給調整の提案で最適化を目指していきます。

 

  • プロダクトの詳細

一般的なコントロールタワーは社内外のデータを一元管理してリアルタイムで可視化するものですが、当社のコントロールタワーは下記のような2つの特徴があります。

① 従来困難だった短期での正確な需要予測を「需要センシング」という技術で大きく改善

*需要センシング=天候や交通情報、経済情報やイベント行事などの外部の様々なサプライチェーン関連のデータと企業の過去実績データを併用することで、従来難しかった短期での高精度な予測が可能

② 本来は実行の効率化や生産性向上・コスト削減に用いる実行オペレーションをデジタルツインとAIで融合したモデル化技術を、将来の正確な供給調整シミュレーションとして計画フェーズで用いる。「実行系データ」を計画系に活用し、需要変動を吸収するスコープを計画系まで広げることで、精度の高い損益予測と実行可能な正確な計画の作成が可能に

これらの特徴により、絶え間なく変動する市場の需要を正確に予測します。またベテラン社員の経験に依存することなく、需要予測に基づき、収益最大化を目指すビジネス的観点から実行可能な最適化された推奨施策を提案することができます。

 

  • サプライチェーン管理で最も難しい「需給調整」に対応

サプライチェーン管理で最も困難とされるのが「需給調整」です。当社の「コントロールタワー」は需給調整の根本的な課題解決を目指しています。通常、変動する需要変動を予測し続け、その度に変更差分に対して供給調整を行います。

需要予測結果を、通常ベテラン社員のみが経験と勘を頼りに行う供給調整を自動化したモデルへの入力とすることで、需要変動の差分の認識から、施策としての供給調整までを一気通貫で提供できるのが当社販売のコントロールタワーの強みとなっています。

 

  • 導入がおすすめの企業について

当社販売のコントロールタワーは、需要変動が大きい一般消費財、コンシューマー向けエレクトロニクス、Eコマース、小売業、卸売業など、複雑なサプライチェーンを管理する大企業に最適です。精度向上、データ管理の一元化、迅速な市場対応を求める企業にメリットをもたらします。

 

  • 「コントロールタワー」の実演・登壇実績について

1,Asahi Global Technology & Innovation Summit

2024年2月28~29日にかけて東京で開催された本サミットにて、レベルプランナーを展開するLeeap Labs inc.を含め、北米から7社、ヨーロッパから8社、オセアニアから1社、合計16社が登壇。世界中から集まったサプライチェーン関連の幹部や部門長たちに「コントロールタワー」の実力を披露しました。

動画内容『(“Supply chain planning has never been executed as planned” in this diagram which explains the softwares used in different time horizon) Because of the red warning symbol, unpredicted exceptions and uncertainties which are inevitable anyways.』

訳:(ダイアグラムで示しているのは時間軸の異なる用途で使われるソフトウェアー群で、左の実行と右の計画が寸断されている。結果的に、左上にあるように”サプライチェーン計画は計画通りに実行されるのは稀”)なぜなら、赤いシンボルが示すように、実行において予想外の例外イベントや不確実性が発生し、それらは回避不可能だからである(最後に切り替わるスライドは、計画と実行では時間と共に大きな開きが出ることを示している)

2,イギリス企業主催のブートキャンプに採択

メリーランド州旗

ロンドンに本社を置くイギリス企業が主催するブートキャンプに、世界の600を超えるスタートアップの中から選ばれた9社のうちの1社として参加。2024年4月上旬にメリーランド州で開催される本イベントでは、スポンサー企業の課題解決に向けて「コントロールタワー」の応用例を共同作業の中で作り上げ、最終日には関連業界の専門家や投資家を前に成果を発表する予定です。

  • デジタルツインとAIを活用して、利便性を高めたい

Datumix株式会社 代表取締役・鈴木 智之氏

 

当社の販売するコントロールタワーは、”What-if”分析を容易にし、未来のシナリオを手軽に試行錯誤できるようにすることで、企業が直面する不測のシナリオに柔軟な対応ができるようサポートするものです。今後はプラットフォームの差別化要因としての供給自動調整として、デジタルツイン&AIの推奨施策を出せる種類や数を増やし、利便性を高めていきたいと考えています。

また、”Future-Proof=将来保証”実現のためには、サプライチェーンに関する世界の複雑な相互作用する事象をモデル化していく必要があります。この点で、日々多くのイノベーションが起きているのは、未開拓だった社外データに関する分野であり、それらの利活用や外部パーティーとのAPI連携は、ERPのクラウドへの移行期の現状では必然です。

しかし、社内の基幹データの利活用という点では、既存のSCM(サプライチェーン・マネジメント)の枠組みの中での情報やデータのみでは、モデル化やその精度においては限界があると考えており、枠組みを超えての拡張やデータの利活用などの製品戦略的な新しい動きも今後検討していきます。

 

  • Datumix株式会社について

シリコンバレーを拠点とする「Datumix Inc.」は2017年5月に設立されたAI開発企業です。デジタルツインとAI技術を組み合わせ、物流業界を中心に、最先端のDXソリューションを提供しています。

Datumix株式会社は2018年8月に設立された日本法人で「Datumix Inc.」の子会社にあたります。米国と日本の両拠点から世界中の最新の論文や事例を収集し、日本国内に導入しています。

代表者: 鈴木 智之
所在地: 〒170-0013 東京都豊島区東池袋1-34-5 いちご東池袋ビル6F
URL: https://datumix.co.jp/
事業内容: 物流業界向けDXコンサルティング、開発