デジタルツイン(※1)技術で物流DXを支援するDatumix株式会社(本社:東京都豊島区、代表取締役:鈴木 智之)は、サプライチェーン課題に対応する「サプライチェーン・ネットワーク最適化」の販売を2024年5月7日(火)に開始いたします。

本プロダクトは、変動する市場要求や予期せぬリスクに柔軟に対応できるシミュレーション機能を有しており、一般消費財(例、飲料、食品、ファッション)やBtoC(例、コンシューマー向けエレクトロニクス、Eコマース、小売業)、製造業、あるいはこれらの業務を委託する物流会社において、市場の不確実性に強いサプライチェーンを実現します。

※1:デジタルツイン
現実空間の事象をデータ化し、仮想空間に現実空間の「双子」を構築して、現実的には再現の難しい危険性の高い事象、災害、高価な機器の導入後の効果検証などを仮想空間上で検証する技術

サプライチェーン・ネットワーク最適化: https://datumix.co.jp/network

製品開発の背景

サプライヤーからの仕入れから製造拠点、販売先への流通と、川上から川下までの全体の物流ネットワーク構造は複雑であり、世界的に見てもほとんどの企業のこれらネットワーク設計は変動要素が少なく、安定供給できる時代を前提で人力で作られています。

現代のサプライチェーンは、「2024年問題」として知られる物流の労働規制強化や、SNSによる消費者動向の急激な変化、気候変動による自然災害や地政学的リスクによるサプライチェーンの混乱や寸断といった不測の事態がある不確実性に対応するために、これらネットワーク構造を絶えず最適に設計し直すことが求められる時代ですが、設計の最適化は容易ではありません。

その理由として、物理的な移動や各拠点でのプロセス(例、工場での製造、配送センターでの梱包&仕分け)に制約を加味した変動要素が多すぎる点があります。予測モデルが適用できないため、エクセルなどを用いた人力での計算には限界が生じます。

このような背景の下、当社は柔軟かつ効率的なサプライチェーン構築の支援のため、最新技術を駆使したプロダクトの販売を開始しました。

当社のシミュレーション技術は、サプライチェーンの各段階におけるリスク評価と最適化を実現し、未来の不確実性に強いネットワーク構造を提供します。

 

プロダクトの特長

「サプライチェーン・ネットワーク最適化」は、以下の疑問を解決するための強力なシミュレーション機能を備えています。

・新しい配送センターや倉庫の最適な立地はどこか?
・既存の配送センターや倉庫を移転することで見込めるコスト削減は?
・リードタイムを考慮した現状の輸送モードは最適か?
・3PLの使用によるメリットは何か?
・需要が予測を超えた場合の最適な増産拠点はどこか?
・天災や地政学的リスクが発生した場合の経済的影響と代替輸送ルートは?

こうした疑問に対し、物理的な拠点の最適なロケーションだけではなく「どの拠点でどれくらいの生産をするべきか」という生産量の最適化も、様々な時間軸の長さでシミュレーションすることが可能です。

 

プロダクトの強み

「サプライチェーン・ネットワーク最適化」は目的や用途に合わせ、3段階のシミュレーション種類の対応が可能です。

① 静的シミュレーション(変数は固定)

通常サプライチェーンにおいては、経営層や役員が四半期や年単位での戦略的な意思決定を行う際、「ラフ・カット」と呼ばれる大まかな生産計画を立案しますが、本シミュレーションを用いるとシミュレーション・シナリオを短期間で作成することが可能です。

② 動的シミュレーション(変数は可変)

過去の需要実績をもとにした確率分布を変動需要の動的な変数として用いたり、輸送時間に影響を与える要素や変動する各拠点の作業時間などを動的変数として定義するなど、より現実に近いシミュレーション再現ができるようになり、最適化が必要な場合に利用されます。

③ デジタルツイン(現在進行形のシミュレーション)

日毎に変化する物流・製造コストや、費用の一部となる原料としてのコモディティ(商品)の値段、または物量そのものに影響を与える変化し続ける需要予測の値などを用い、極めて高精度にシミュレーションすることができます。

試験運用パッケージでは、この3つのモードのうち1と2をすぐに利用開始でき、必要なデータの交換も簡単なエクセルファイルで完結します。

迅速な試算で、短期間に潜在的なコスト削減の可能性を明らかにすることができ、必要に応じて3番目のモードへの拡張も検討可能です(デジタルツイン化するには、機関システムとのデータ連携が必須になります)

こうしたシミュレーションにより、企業は市場の変動に迅速に対応し、コスト削減とリスク最小化を実現。さらに環境への配慮も考慮し、CO2排出量の削減にも貢献します。

 

世界的ブートキャンプ&ピッチイベント登壇実績

 

当社が販売代理するLeeap Labs社の「レベルプランナー」が、アメリカ・メリーランド州で2024年4月4日(現地時間)に開催された The Maryland Innovation Lab 主催の「イノベーション ブートキャンプ&ピッチ」において、世界600社の中から選ばれた9社のソリューションのひとつに採択されました。

 

▼『レベルプランナー』に関する過去のプレスリリース

・倉庫運用の人材リソース量平準化と、生産性向上による人件費削減のプロダクト試験運用パッケージの販売代理を開始

・Datumix販売の「レベルプランナー」が全世界の物流課題を先進技術で解決するソリューション提供企業24社の1社に選出

・困難な需給調整に対応。高精度な需要予測と供給調整の提案で最適化を目指す「サプライチェーン・コントロールタワー」の販売代理を3月21日開始

 

コストと環境のバランスを取りながら、最適化を進めたい

 

Datumix株式会社 代表取締役・鈴木 智之氏

ヨーロッパの厳格な環境規制に触発され、CO2排出量の試算や可視化は手法も含め、非常に多くのスタートアップのイノベーションが起きており、これらとの外部連携も機能拡張の視野に入れています。

また、それぞれのSKUで需要変動が違うため、SKU毎のライフサイクルや購買傾向の波動を考慮できるような機能拡張。具体的には在庫分析で用いられるような過去のトレンドを分析するセグメンテーションの概念と、近未来の需要変動を掛け合わせるような情報をうまく組み込めると、プロダクトサイクルのような長いスパンでの時系列性をより考慮したシミュレーション精度の実現と、推奨施策の提案までできるになると考えており、ぜひ挑戦していきたいと思っています。

以上の2つの視点で、コストと環境のバランスを取りながら、サプライチェーン全体の最適化を進め、持続可能な経営の実現を目指しています。今後も技術革新を通じて市場の変動に強く、環境に優しいサプライチェーンソリューションを提供していきます。

・Datumix株式会社について

シリコンバレーを拠点とする「Datumix Inc.」は2017年5月に設立されたAI開発企業です。デジタルツインとAI技術を組み合わせ、物流業界を中心に、最先端のDXソリューションを提供しています。

Datumix株式会社は2018年8月に設立された日本法人で「Datumix Inc.」の子会社にあたります。米国と日本の両拠点から世界中の最新の論文や事例を収集し、日本国内に導入しています。

代表者: 鈴木 智之
所在地: 〒170-0013 東京都豊島区東池袋1-34-5 いちご東池袋ビル6F
URL: https://datumix.co.jp/
事業内容: 物流業界向けDXコンサルティング、開発